今日は大晦日ですけど、
前回書ききれなかったアメリカでのクリスマス体験談の続きを…。
ユダヤの方々がとても多い地域に住んでいた私たち。
クリスマスシーズンに耳にする挨拶は、
「メリークリスマス!」ではなく「ハッピーホリデイ!」でした。
キリスト教のクリスマス、
ユダヤ教のハヌカ、
アフリカン・アメリカンのクワンザ。
宗教や文化によって、人それぞれお祝いするものが違うので、
誰にでもあてはまる「ハッピーホリデイ!」と言っていました。
私たちはその後にお正月をお祝いするしね。
アメリカ全土で同じ傾向があるようですが、
「メリークリスマス!」は、
「あまり聞かないね」というレベルじゃなく、私たちが住んでいた地域で見聞きしたのは多分皆無!
「メリークリスマス!」か「ハッピーホリデイ!」かは、
トランプ氏が大統領だった時にも話題になりましたね。
そうなのか~、と思ったクリスマス関連の出来事がもう一個。
ジンジャーブレッドハウスです。
日本でも最近はキットがよく売られていますよね。
ジンジャーブレッドハウスのコンテストなんかも行われていて、
型にはまらない奇想天外な作品もたくさん。
もはや、「ジンジャーブレッドはどこ?!」なんて作品もありましたが、
どうやら「食べられる物だけを使う」というのがルールのようでした。
日本人の感覚で言うと、
「食べられる物で作った」=「作った後はちゃんと食べる」
ってことになると思うんですが、
アメリカでは違う。
正直言って、食べ物(食べ物じゃない物も)を無駄にしない、という意識のない人がとっても多い。
学校でも「食べ物を大切に」なんて指導はしないし、そんな価値観を持っている人は少数派だと思います。
話がずれちゃったけど、
ジンジャーブレッドハウスも、「最終的にはちゃんと食べるもの」ではないから、
何週間も飾られて多くの人が見て楽しむコンテストが開催されちゃう。
確かに見ていて面白くはあったけど、
日本人だったら、
「よ~い、スタート!」で作り始めて、制限時間内で作った作品で競い合う、
そしてコンテストが終わったら、
その場で食べるか、「おうちで食べてね」って持って帰る、っていう開催方法になるんだろうな~、と思います。
この点に関しては、
私は日本人の多くが持っている価値観が世界中に広まって欲しいなと思います。
幼稚園や小学校でも、
数のお勉強に、おはじきではなくてチョコレートのm&mを使ったり、
ショートパスタを紙に貼り付けてきたり。
理科では、マシュマロとスパゲッティで分子模型を作ったり。
面白いんだけどね、
食べ物はやっぱり最終的には食べられる形で使いたい、使ってもらいたいな。
アメリカで経験したクリスマス、
文化や価値観の違いなど、色々考えるきっかけになりました。
いろんなジンジャーブレッドハウス。